Jerome Thomas
Instagram:@jeromethomasfoe
イーストロンドン・ハックニー自治区のダルストン出身のソウルシンガー/トラックメーカー。2016年に自主EPの『Conversations』でデビュー。幼少期から家庭で流れていたR&B、ソウルと、それを表現するに足りうるオーセンティックな歌声が特徴。ジャズ、90’s R&Bの音楽感覚が自然に溶け込んだ楽曲が独特の存在感を放つ。
ーあなたが住んでいるところは?
アジアや東アジアもそうだと思うけど、ロンドンは様々なカルチャーが混在し合っているような感じ。特にブラックカルチャーにはいつも影響を受けているよ。
ー今ロンドンではどのような音楽が流行っている?
流行の音楽をあまり聴かないので、この質問に答えるのは難しいな。自分の好きな音楽に集中していて、今何が流行っているかはわからない。
ー音楽を始めたきっかけは?
実家ではいつも音楽が流れていて、自分の思うように歌に合わせて口ずさんだり、好きなアーティストの曲を聴いているうちに自然と才能が開花していったんだ。
ーご両親も音楽活動を?
いや、でも叔父はよくラップをしていたな。たまにスタジオで会ったりしていたよ。
ー影響を受けた人・メンターは?
プライベートで仕事をしているので、そこまで親しくなって、私にメンターと呼べるような人はあまりいなかったね。
ーもし、大好きな音楽を辞めたいと思ったとしたら、そのネガティブな考えにどうやって立ち向かう?
一人で作業するのが好きだから、スタジオで一人で曲を演奏して、最初のアイデアをフリースタイルで表現し、好きなパーツをピックしていく。 そうしているうちに、ポジティブになれるさ。
ー今どのような音楽を作っている?
あらゆることを少しずつ進めている。全ての基本はソウルにあり、ソウルこそが核心なんだ。
ー毎日音楽を作っている?
毎日作っているわけではないけど、毎日音楽はやってる。 もはや生活の一部だからね。
ー最近の音楽制作でチャレンジしたことは?
以前と同じものを作らないように、少なくともそれを高めようと、自分を追い込みながら制作してるよ。普段使わないようなビートを使ったり、ボーカルも今まで作ったことのないようなサウンドになるか試してみたり、常に新しいタイプの曲を作ろうとしてる。
ー音楽のインスピレーションどんなことから得ている?
恋愛や人間関係、メンタルヘルス、単純に日々の生活の中で経験したこととか。これまでに自分自身や友人に起きたことや今現在起こっていることから、いつもインスピレーションを得ているよ。
ー最近気になっている音楽のジャンルは?
今はソウル、ジャズ、ファンクかな。
ー音楽を聴くときに使う機器は? 車の中でヘッドホンをするとか……。
外出時にはヘッドホンだよ。家やスタジオでは大きなスピーカーがほとんど。
ーどこのスピーカーブランドを使ってる?
自分では持っていないけどBOSEだよ。自分の音の感覚にすごくしっくりくるんだ。
ー好きなファッションブランドは?
知っていたらいいけど、ブランドの名前を知らないんだ。ただ、自分の体に似合う服が好きだよ。ブランドにはこだわっていないけど、インディペンデントなブランドと仕事をすることが多いんだ。例えば「Stories We Cherish」というブランドや、今一緒に仕事しているのは「BERTHOLD」というインディペンデントブランド。雑誌の撮影をしていて衣装を提供してくれている。それから「Chiefo!」や「FRED」というブランドかな。
ー子供の頃から変わらない自分の性格は?
いい質問だね。私はいまだに自分の世界に入っているデイドリーマーだよ。
ーどんなことを想像していましたか?
そうですね、兄弟がいなくて一人っ子だったから一人遊びに慣れていたし、クリエイティブなことや学ぶことにも慣れていたので、一人で楽しむことができていたよ。だから、物事を楽しむのに周りの人を必要としないんだ。
ー最近注目している社会問題は?
ブラックコミュニティーが社会の中で対等に扱われるには、まだまだ長い道のりがあると思う。自分にとって、とても重要なことだと思ってるよ。
ー今後、新作の予定はありますか?
今年中に、とっておきの新作EPを出そうと思ってるんだ。楽しみにしててね。
【RECOMMENDED TUNES】
「Wickedest」Tamera
R&Bとアフロビーツのいいとこ取りをしたような曲で、気分を盛り上げてくれるね。
「Mind Control」Radiant Children
この曲は基本的にマントラのようなもので、自分自身の自己肯定感、内面的な対話を助けてくれる。
「Still Care」Alex Isley
私のここ1年半で経験した状況を物語っている曲。
Morgan lorelle - photographer
Ramario Chevoy - stylist
Christopher cargill - editor