The Lazy Eyes
Instagram:@thelazyeyesband
オーストラリア・シドニー発4人組サイケロックバンド。ハーヴェイ(Vo./Gt./Key.)、イタイ(Vo/Gt)、ノア(Dr)が10代の頃、地元の学校で出会いバンドを結成。2015年にレオン(Ba)が加入し「The Lazy Eyes」として活動開始。2022年3月待望のデビューアルバム『SongBook』をリリース予定。
ー音楽を始めたきっかけは?
私たちは全員、舞台芸術の高校で出会ったのでいつも音楽に囲まれていて、学校で友人とジャムをしていたのでバンドを始めるのは簡単でした。ItayとNoahと私(Harvey)は、カホンやメロディカを使って街中でバスキングを始めて、すごくいい練習になったし、そのお金でギターペダルやその他の音楽機材を購入したんです。バスキングに飽きてからは、ベーシストを雇って本格的にバンドを始めることになって、そこからThe Lazy Eyesが誕生しました。
ー自分たちの曲の中で最もおすすめの曲は?
最新シングルの「Fuzz Jam」。この曲は、The Lazy Eyesの代表的な作品で、私たちにとって最もダンサブルなナンバーでもあるので、曲に合わせて踊ってみてほしいですね。この曲は、バスルームでビートボックスをしている時にアイデアが生まれました。ビートボックスで作ったベースラインとドラムのグルーブが催眠術っぽくてキャッチーだと思って、そこからデモを作って。ホーナー社のビンテージ・エレクトリックピアノHohner Pianet Tを使ってライブで演奏をしたかったから、もっとヘビーな曲を作ろうと思っていたんです。なので、それをベースにして楽器編成を作って持ち込んだら、バンドに新たな命が吹き込まれました。ショーの序盤で観客を盛り上げるために、ライブのオープニングはいつもこの曲で始まります。
ー今どんな音楽を作っている?
ファーストアルバムを完成させたばかりなので、今はセカンドアルバムのレコーディングに入っているところ。 私たちがこの期間に影響を受けたものは、例えばロックダウンの頃、Leonはアメリカのプリミティブ・ギター・フォークを聴いていて、私はエレクトロやアシッドハウスなどのレイブミュージックを聴いてました。だから、このセカンドアルバムがどんなサウンドになるかは誰にもわからないですね。
ー音楽を作る上で大切にしていることは何ですか?
自分中心に聞こえるかもしれませんが、私たち自身が音楽を楽しむことです。自分が音楽を楽しめれば、私たちと同じような好みを持つ多くの人たちも楽しんでくれるはず。ミュージシャンが楽しんでいるかどうかが音楽に反映されるんです。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください。
次のリリースは、2022年3月に発売されるデビューアルバム『SongBook』からのシングルカット。このアルバム『SongBook』には、The Lazy Eyesの最初の時代の曲が収められています。高校生の時にレコーディングを始めて、卒業してからは既存の全ての曲のレコーディングをすることを目標にしてきました。私たちがライブで演奏した曲は全てこのアルバムに収録されます。今回のアルバム制作は、私たちにとって初めてのレコーディングだったので、とても勉強になりました。録音方法やアルバムのアートワーク、リリース方法など、数えればきりがありません。来年3月に世界に向けてリリースできることをとても楽しみにしています。
ーアーティスト名に込められたストーリーは?
家族旅行からの帰り道、飛行機の中でItayがBeach Houseを聴いていて曲の中に“The girl with the lazy eye”という歌詞があって、それを見た彼が他のメンバーに提案してくれたんです。
ー皆さんにとって音楽とは何ですか?
私たちの生活そのもの。私たちは音楽に囲まれていて、音楽を食べて、呼吸して、寝ます。そして、私たちは音楽を演奏します。
ー最近気になっているアーティストや尊敬しているアーティストはいますか?
Shady Nasyは、故郷シドニーの素晴らしいバンドです。他の誰にも似ていないサウンドがとてもユニークで才能のある人たちです。
ーどのような環境で、どのような機材を使って音楽を作っていますか?
リンドフィールドにあるホームスタジオ(Itayの実家)で全てを録音しています。彼の家族はとても親切で、1階の部屋を使って全機材を置かせてくれています。階下の部屋を使って機材をセットアップしたりジャムしたり。最初はGarageBandを使っていたんだけど、Ableton Liveにアップグレードしたんだ。
ー子供の頃から変わっていないことはありますか?
今でもずっと音楽が好きなこと。
ー若い自分にアドバイスするとしたら何ですか?
音楽にこだわること。
ー趣味は何ですか?
音楽です。他にも、Leonは大きなレコードコレクションを持っていますし、Itayは折り紙のプロ。Noahはクリケットが好きで、僕はスクーターに乗るのが好きです。
ー最近ハマっていることは?
ロックダウンでアナログビデオのグリッチアートにハマりました。
ーあなたの夢は何ですか?
このバンドで生計を立てられるようになること、そのために全てのエネルギーを注ぐこと。地元の劇場であるエンモア・シアターでのヘッドライナーを務めるとか、Glastonbury Festivalに出演するとかも夢です。
*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #003のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL