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2000年生まれ、ニュージーランド・オークランドを拠点にするインディーポップシンガー。2019年に発表したデビューEP『FIRE ON MARZZ』が注目を集め、多数の国内アワードを受賞。さらに同年11月発表の2ndEP『STELLA & STEVE』のうち「Supalonely」がTikTokでバズり、楽曲使用動画が累計1000万本投稿されるなど、一躍巨大ストリームを獲得。等身大で堂々としたメッセージとカラフルなサウンドが特徴の、次世代を代表する大型新人。
ー音楽を始めたきっかけは?
昔から音楽を聴いたり歌ったりするのが大好きで、学校ではサックスやギターを演奏してたんだけど、16歳の時、友達のためにSoundCloudにカバー曲をアップしたら業界の人たちが声をかけてくれて。そこでプロデューサーのJosh Fountainと出会って一緒に仕事をするようになったの。
ーどのような環境で、どのような機材を使って音楽を作っていますか?
普段はプロデューサーのJoshやLAで一緒に仕事をしている人と一緒にスタジオで制作してます。歌詞とメロディーのアイデアはいつもメモを取るようにしていて、そのメモを持ってスタジオに向かうの。家ではLogicとインターフェースを使ってボーカルの録音をしてます。
ー音楽を作る上で大切にしていることは?
自分がその音楽を好きだと思う気持ち。
ーあなたが影響を受けた音楽やその他の芸術は?
あらゆるジャンルのミュージシャンやアーティストからインスピレーションを得て影響を受けてる。世界中の新しい音楽を探求するのが大好き。
ー初めて買った曲やアルバムは何でしたか?
James Blakeの 『Overgrown』です。この曲は当時からずっとお気に入りで、自分が本当に好きな音楽が何なのかを教えてくれた。彼は今も私にインスピレーションを与えてくれるの。
ー音楽以外に別の仕事をしていますか?
今はしていません。音楽活動を始めたばかりの頃は、2つのレストランで皿洗いして、ピザ作って、空いた時間に音楽制作して毎日過ごしてた。でも2019年の初めにRepublic Recordsと契約した時、ラッキーなことにバイトを辞められたの。
ー音楽の仕事をしていなかったら何をしていた?
宇宙飛行士か、動物救護の仕事をしてたと思う。
ー音楽の仕事をしていて良かったと思うことは?
音楽制作、ビジュアル制作、スチール撮影、ビデオ撮影など、素晴らしい人たちと一緒に、いろんなものを作り上げられることです。
ー最近気になっているアーティストや尊敬しているアーティストは?
PinkPantheressやAlice Phoebe Lou、Whizzkidといったアーティストが好き。あとMurokiとThere's A Tuesday。彼らは、私が最近ニュージーランドで立ち上げたOlive Recordsという女性中心のレコードレーベルで最初に契約した2組なんだけど、とても才能のあるアーティストたちです。
ーあなたにとって音楽とは何ですか?
音楽は私の安らぎそのもので、自分を表現する場所。
ー子供の頃のことを教えてください。
活発でクリエイティブ。ネットボールや水球、サッカーなどのスポーツもしたけど、絵を描いたり何かを作ったりすることも好きだった。動物や昆虫も好きで、困っているクモを助けたこともあります。
ー若い頃の自分にアドバイスするとしたら何ですか?
「強く生きろ」と伝えたいです。
ー最近、夢中になっているものは?
サーフィンにハマっていて、よくロングボードを持ってピハまでドライブしてる。ピハはオークランド西海岸にある黒砂のビーチで、びっくりするくらい美しい!
ー最近、自分は何か変わったと思いますか?
去年より確実に幸せになったし、世の中の物事が少しずつ正しくなってきている気がする。少なくとも私はそう願ってる。
ー最近あった最高のニュースは何ですか?
ワールドツアーが決定したこと!
ー最近買ったもので気に入っているものは?
Claudia Kogachiの大きな壁掛けラグ2枚と、Tanja Jadeの絵画2枚。どちらも大好きなニュージーランドのアーティストの作品。
ー最近興味があるものは?
気候変動と、それが太平洋諸島の近隣諸国に及ぼす影響について。とても緊迫した問題だと思ってる。早急に解決方法を見つけなければいけない問題だし、私もプラスチックをなるべく使わないように心がけてる。
ー気になっている社会問題は?
メンタルヘルスと動物愛護について。今、多くの人が精神的な不調に悩まされていると感じるし、動物の扱われ方にも心を痛めてる。
ーあなたの国の良いところを教えてください。
私たちの国にはすごく優秀な女性リーダーがいて、このパンデミックにおいても、ほとんど人命を失うことなく舵を切ってくれたんです。あと、ニュージーランドの先住民族であるマオリが築いた文化はとても個性的で、アオテアロア(マウリの言葉でニュージーランドの意)の歴史においても重要な部分を担ってると思う。
ーコミュニケーションを取る上で大切にしていることは?
誠実さ。
ーイライラやストレスを解消するためにしていることは?
愛犬のTuiと一緒に、どこかきれいな場所を散歩すること。
ーあなたの夢は何ですか?
最終的には海辺にある広くて大きな場所で、家族や保護した動物に囲まれて暮らすのが夢。ふわふわの牛と豚、それからポニーがいたら最高!
PHOTO:Ophelia & Ryder Jones.
*このインタビューは2022年5月14日に発売されたVI/NYL #006のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL