4s4ki
Instagram:@asaki_a_a
カオティックな世界観でリスナーを魅了するボーカル/トラックメーカー。作詞・作曲・編曲、DTMでのトラックメイクからピアノ弾き語りまで全て一人でこなしながらも、世界中のインディーアーティストとも積極的にコラボ。“Hyper New Punk”を標榜している。
ー音楽はどういうツールですか?
音楽は「私の日記」って感じですね。記録と感情を吐き出す場所として使っています。
―語感と意味合いのバランスは肌感で行っている?
まずはトラックに合う気持ち良い音を、「4s4ki語」で言語化されない状態で乗せて、そこから近い言葉で意味合いを後付けで付けるっていう形が一番多いですね。映画などで出てきたフレーズで使いたいものがあれば、リリックから楽曲を制作することもたまにあります。
―言葉の考え方は日常のインプットの中に要素があるのでしょうか?
音楽もオールジャンル聴くし、特定のジャンルよりは広く浅くな性格なので、映画もインプットはごちゃごちゃ。一個に定まらないっていう部分は、自分の短所であり長所であるかなと思っています。
―今はハイパー・ポップに近いジャンルだと思うのですが、今後変わっていくこともあり得ますか?
そうですね、自分の中で元々ルーツだった音楽を辿ってみても結構ごちゃごちゃで……なのでそれを生かしたい。今はハイパー・ポップ的なサウンドに捉えられていたとしても、今後自分の気持ち次第で作りたい曲がどんどん変わっていくと思うので。今私が目指しているものが“Hyper New Punk”。勝手に作った造語なんですけど、「感情や心の叫びを吐き出す」っていうマインドの部分で、私の音楽はパンクに通ずるところがあるんじゃないかなと思っています。
―アングラ過ぎないようには意識してますか?
自分の声質とメロセンスがわりとポップに寄っていると思うので、アングラに仕上げたくてもポップな要素が入ってしまいますね。あんまり考え過ぎず自然にできたもので、「これ良いな」と思ったらすぐ形にして、すぐスタッフさんに共有して第三者からの目線をいただきつつ、ブラッシュアップしていく形です。
―ライブパフォーマンスはどういう感覚でされてますか?
正直言うとステージングは全然意識してなくて、ステージ前に私は“降霊させる”って言ってるんです。日常生活でも超ADHDでそれをライブに生かしてるって感じですね。だからあんまり緊張もせず頭空っぽ状態でやってます。
―葛藤や内なる想いが音楽として昇華できないことはありますか? そんな時はどうしますか?
全然あります。頭の中に出てきてもすぐ消えちゃうんですよ、書き留めておかないとってなった時に一番手っ取り早いのが音楽で。絵に起こしてから、こういうのあったなって思って曲にすることもあります。
―今はどういう音に興味がありますか?
ジャンルというか音としてホワイトノイズが結構気になってますね。ホワイトノイズって変形させることができるんですけど、それ次第で色んな音を作り出すことが可能なんですよね。
―音楽はどんなガジェットで聴いてますか?
こだわりはないんですけど、Shureの原音忠実系のやつですね。私オープン型のヘッドホンが好きで、それで初めて聴いた時に自分の制作環境がいかに初心者キットだったかっていうのを痛感しました。「こんなに聴こえてない音もあるんだ!」ってびっくりして。ただ普通の人はそんなに良いもので聴いてないというのも一方ではあるから、私が普段使ってるイヤホンはコンビニで買った2,000円くらいのやつにしていて、あえて一般の人と同じ環境に近づけるようにしています。
―影響を受けた作品を教えてください。
インターネット・ラップですね。型にとらわれない自由な作風っていうのが面白いなって思ったのと、歌が歌えない人でも音楽はできるんだっていうのを教えてくれた。いかに奇抜な発想をできるかを競い合ってるシーンだったので、“うわ、すげえ発想だ”みたいな。私がDTMを始めたきっかけもそこだったので。
―幼い頃から変わらない自分の性格は?
妄想癖ですね。幼い頃から落書きとかめっちゃしてました、学校の机とかもう真っ黒(笑)。ナチュラルハイが小さい頃から続いていて、ドーパミンがずっと出ている状態。ずっと変わらないからこそ、ずっと音楽を制作し続けられているのかなと思います。
―近い将来のインフォメーションがあれば!
冬にニューEPを2連続で出します! それと同時にツアーも予定しているので、ぜひ来てほしいです。
【RECOMMENDED TUNES】
「Misery Business」Paramore
中高生の時に通学路で自意識を強く保つ強装備の一曲でした。強気な女の子のリリックが自分の性格と正反対で、今でも強くなりたい時に聴いています。
「Rock N Roll」Avril Lavigne
この曲も強装備曲なのですが、リリックに自分の知らないスラングが使われたりして、初めて見たMVと共に印象に残っています。私が彼女の曲で青春時代を思い出し、一番強くなれる楽曲です。
「That's What You Get」Paramore