Anna of the North
Instagram:@annaofthenorth
ノルウェー出身シンガーのAnnaと、プロデューサーのBradyによるエレクトロ・ポップ・デュオ。AnnaがSoundCloudにアップした「Sway」をきっかけにデビュー。イギリスのシティポップ・バンドPrepやTyler,The Creatorの楽曲などにもボーカルとして参加。ストレートで牧歌的な歌声で魅了、ヒット作も多数。
ーあなたが住んでいるところは?
ノルウェーのオスロという町に住んでいます。小さな町ですが、私にとっては最高の場所。元彼と町ですれ違うことはないですが(笑)、地元のバーで友人とバッタリ会う時もあるちょうど良いサイズの町です。素敵なフードとファッション、音楽とカルチャーのある町で、大好きです。移動するのも便利ですし、いつも自転車に乗ってどこにでも行けます。自然も多いため、30分くらい電車に乗ったら、郊外でのスキーとハイキングも簡単に行けます。
ー音楽を始めたきっかけは?
音楽はずっと自分の一部でした。幼い頃から歌うのが大好きで、いつもミュージックビデオの主人公になることを想像しながら曲を書いたり、歌ったり、ダンスしたりしていました。父親がミュージシャンで、音楽のある環境に囲まれていたことがきっかけだったかもしれませんね。でも本当にキャリアとして音楽をすることは想像もしなかったです。音楽業界に友達がいたわけでもないし、オーストラリアのメルボルンに移住していた時に、様々なクリエイティブな人たちと出会い、そこから見る世界が広がりました。それで1年後にノルウェーに戻り、SoundCloudで初めて自分の曲をアップし、今の人生が始まりました。
ーまわりの音楽シーンのトレンドは?
全ての音楽ジャンルが成長し、お互いに融合していると感じています。ポップシーンの存在感が大きく、数多くの素晴らしいアーティストが世界中で活躍していると思います。自分もその中の一人としてとても嬉しいです。幼い頃、スウェーデンがスカンジナビアの音楽の中心地だった記憶があり、今のノルウェーでは素敵な作品がどんどん生み出され、その役割をだんだん引き継いでいると思います。
ー今どんな音楽を作っている?
正直に言うと分からないです。心に従い、自分が気持ち良いと感じるものを作りたいだけです。これまで2つのアルバムをリリースし、今は3枚目を制作中で、最初の2枚をうまく融合させているような感じ。仕上がりが楽しみです。
ー制作のインスピレーション源は?
主には自分の経験からインスピレーションを受けています。行ったコンサートとか、読んだ本とか、聴いた音楽とか。今の世界の変化が激しすぎて付いていけないと思う時もあります。
ー影響を受けた人・メンターは?
たくさんいますね。新たに出会う音楽業界の人たちからはいつも、できるだけ多くのことを学ぶようにしています。皆それぞれのやり方があり、新たな出会いこそがインスピレーションになります。
ー気になっている社会問題は?
みんなもそうかもしれませんが、私はコロナにかなり影響されています。昔みたいにソーシャルの場に慣れなくなり、ぎこちなく感じてしまう時もあります。内向的な外向型人間なので、居心地の良い時と悪い時両方ありますね。できるだけ慣れようとしていますが、一人の時間も大事かと思います。
ー幼い頃から変わらない自分の性格は?
真っすぐな性格ですかね。時々考える前にしゃべったりします。もちろん良いことでも悪いことでもあるけど、何かを感じたら自分の気持ちを隠したりできないです。開いた本みたいに。時々はもっとミステリアスになれたらいいですね。
ー注目しているファッションブランド。
ノルウェーの最近のファッションブランドに注目しています。FWSS(Fall Winter Spring Summer)とか。Roujeというフランスのブランドも最近のお気に入りで、ネットでいくつかのアイテムをオーダーしました。インターネットショッピングをし始めたのもごく最近のことです。最近、本当に色々なブランドがあるなと思いながら、音楽も一緒かもしれませんが、付いていけないですね。歳のせいですかね?(笑)
ー気になっている音楽ジャンル。
普段は色んな音楽を聴いています。新しいものも古いものも。70、80年代の音楽が好きで、素敵な作品がたくさんあります。
ー音楽を聴くときに使う機器は?
ヘッドホンで聴いています。AirPodsにはあまり興味がなくて……、でもやはり何より、車で運転しながら新曲を聴くのが一番ですね。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください。
3枚目のアルバムを制作しています。仕上がりが本当に楽しみです。大変な時期でしたが、新しい音楽を作り出して大切な時間を過ごせたと思います。
この前聴いた好きな曲です。ハッピーで悲しい曲。サウンドに感動させられ、ボーカルもとても好きです。
「It’s The Light」Gavin Turek
ハッピーな気持ちになる曲です。彼女のエナジーとかっこよさを存分に感じました。町で歩いているときに聴くと良い気分になりそうな曲。
「Back to You」Kllo
メランコリックになる曲。夜更かししてSoundCloudで曲をひたすら探していたことを思い出します。
*写真は全てアーティストからの提供です。
掲載号:VI/NYL#001(2021年9月28日発売)
■VI/NYL