Young Orange
ニュージャージー出身のシンガーソングライター/音楽プロデューサー。2018年、自身制作の「Good Luck」が、リリース後すぐに200万回以上のストリーミング再生を突破。オルタナティブ・ロックの要素とチル・ヒップホップの要素を、いまの時代のバランスで絶妙にブレンド。エモさ残る声色も今っぽい。
ーあなたが住んでいる町について教えてください。
ニュージャージー州の東の真ん中あたりのエリア、レイシー・タウンシップというところに住んでいます。エンターテイメントが特に何もなくて僕にとっては少し退屈なエリアなんだけど、森がいっぱいで穏やかな町ですね。治安も良いので、住んでいる人たちにも平和的なムードが漂っています。
ーまわりの音楽シーンのトレンドは?
今住んでいる町には、あまり流行りの音楽ジャンルとかがないかもしれないですね。音楽シーンという感じ自体がそもそもないかもしれないです。どちらかと言うと、ファミリーで穏やかに暮らすエリアなので。
ー音楽を始めたきっかけは?
生まれてからずっと音楽に触れてきました。母親はblink-182とかポップパンクが大好きで、父親も大の音楽ファン。家には常にいろいろな楽器が置いてあって、家の中はいつもミュージックに溢れていました。そんな音楽的に恵まれた環境だったので自分も6歳か7歳頃からギターを触り始めて、10歳頃からは親のiMacに入っている音楽ソフトGarageBandで音楽制作を始めました。幼い頃からこんなに身近に楽器がたくさんあったのは本当にラッキーだったと思いますね。ファミリーでいつも音楽に触れ、音楽に囲まれていた環境で育ててくれた両親に感謝です。
ー今はどんな音楽を作っていますか?
常に自分のサウンドを変えたり、新しいものに進化させたりしているので、あまり自分のジャンルは何かというのはないかもしれませんね。特定のサウンドには定まっていない感じ。強いて言うなら、ヒップホップ、ポップ、ポップ・パンク、ロック、インディー、またはオルタナティブ・ロックをミックスしたものになるのかなと思います。
ー制作のインスピレーション源は?
大好きなバンドDeath Cab for Cutieやblink-182など、今まで聴いたさまざまな曲からインスピレーションを受けています。特に、母親がblink-182のCDをたくさん持っていて、昔からいつも一緒に車で聴いていたので、彼らのサウンドには強い影響を受けていると思いますね。だけど、自分の作品の主なインスピレーションは自分のリアルな生活から受けていると思います。表現したいものがなくなったときには、時間を空けてリアルな日常に戻る。そしてその生活の中でまた伝えたいことができたらもう一度制作に入ることにして、むりやり作ることなくあくまでナチュラルに、リアルに生まれてくる表現を大切にしています。
ー影響を受けた人・メンターは?
特にメンターはいなかったですね。悩みや困難も自分なりに解決してきました。
ー気になっている社会問題は?
特にないかもしれないですね。普段は音楽だけに集中しているので、あまり不必要にメディアとかも観ていないです。
ー幼い頃から変わらない自分の性格は?
世界に対しての好奇心は幼い頃から変わらないですね。興味はいろいろな方向に向いているので、経験したことのないことでも恐れず実験的にトライして、常に人生について勉強しています。
ーいま注目しているファッションブランドを教えてください
ブランドや銘柄には特にこだわりはなく、自分がかっこいいと思ったらどんなブランドのウェアでもどんなスタイルのウェアでも着るタイプです。
ー注目している音楽ジャンル。
いろいろなサウンドタイプが好きで、最近で言えば、ロックサウンドのギターにヒップホップのドラムを組み合わせたものが好き。本当にかっこいいと思いますね。それ以外で言うと結構打ち込みや電子音楽なども聴くので、ハイパー・ポップもかなりヤバいと思いますね。
ー音楽を聴くときに使うガジェットは?
車で音楽を聴くのが好きで、運転しながらカースピーカーで楽しむのは最高ですね。家にいるときはブックシェルフ型のスピーカーで大音量で音楽を楽しむのが好きです。ランニングや作業中にはヘッドホンを使っていますね。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください。
月ごとにコンスタントに新たなシングルを出していく予定なので、ぜひストリーミングなどをチェックしてください。
ナイジェリアン・カナディアンのラッパー/シンガー/プロデューサー/オーディオ・エンジニアLaidinのキャッチーな一曲。
「19」ily13
Lil Biscuitがプロデュースしたily13のとにかくやばい曲。チルなサウンドもメランコリックなリリックも良くて絶対におすすめ。
「Different」Zecko
スウェーデンの最南部、スコーネ地方にある都市マルメーのアーティスト。リリースからずっと聴き続けている、いつまでも色褪せない曲。
*写真は全てアーティストからの提供です。
掲載号:VI/NYL#001(2021年9月28日発売)
■VI/NYL