The Buoys
Instagram:@the_buoys
オーストラリア・シドニーを拠点に活動する、Zoe Catterall(Vo)、Hilary Geddes(Gt)、Courtney Cunningham(Ba)、Tessa Wilkin(Dr)の4人組インディーロックバンド。2016年バンド結成、その後メンバー変更等を経て2018年より現在の編成に。今シドニーのパンクロック界で最も人気のあるバンドの一つ。
インタビュー回答/ZOE(リード・シンガー/リズム・ギター)
ー音楽を始めたきっかけは?
物心ついた時から、家の中ではいつも音楽が流れていました。たくさんのロックンロールを聴いて育ったのですが、亡くなった父がミュージシャンだったので楽器を習うことで父を身近に感じることができました。自分の曲を作り始めたのは15歳くらいの時で、最初の曲は父のことを歌ったものです。たくさんのライブに行き、最終的にはバンドをする人たちと出会い、それがThe Buoysです。
ー自分たちの曲の中で最もおすすめの曲は?
私たちの曲はみんな違うので難しくて選べない。どんな気分にも対応できるし、私はいつもフィーリングに基づいて作曲しています。パンチが効いていて、楽しくて、簡単に飛び回れる曲です。
ー最新曲について教えてください。
最新EPは、『Unsolicited Advice for your DIY Disaster』。自己発見のために試行錯誤することについての、あらゆることをカバーしています。悪い習慣や空想に傾いたことを認めることから始まり、大きな心の傷を負い、自分にとって何が重要か、何を求めているのかを問い直し、最後には自分が辿り着いた場所に満足していることに気付く。上から下まで、ある意味では人生をナビゲートする際の自分自身との関係や、他人とのつながり、そして主に自分自身との関係を描いています。
ー今どんな音楽を作っている?
できるだけ多くの曲を書いて、あらゆる種類のサウンドに傾倒しています。あまり疑問を持たずに、思いついたことを書くのがとても好き。とても悲しげな4分の3拍子のバラードを書いたり、パンクなパワーロックを書いたり、毎日すごく違う。バンドとして、異なるサウンドを自分たちのスタイルで演奏することで、それらを一つにまとめるのが面白い。最近は、Charley Crockettの『Welcome To Hard Times』というカントリーアルバムを聴いていて、ストーリーテリングを楽しんだり、歌詞選びをもっと実験的にするためのインスピレーションをくれます。
ー音楽を作る上で大切にしていることは?
ストーリーは常にとても重要です。そして、フィーリングも重要。バンドとしては、曲の感情やフィーリングが伝わるようなスタイルを選ぶことで、曲のストーリーに貢献できるように常に最善を尽くしています。あとは楽しむこと。私たちはお互いを愛していて、自分たちがしていることも愛している。結局、曲作りが私たちの人生の重要な一部になっているということです。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください。
今はアルバム制作モードに入っていて、できるだけ多くのことを書いています。最新のEP『Unsolicited Advice For Your DIY Disaster』でオーストラリアをツアーすることになり、とても興奮しています。2022年には「Splendour in the Grass」「Yours & Owls」「Festival of the Sun」などのフェスにも参加予定。
ーアーティスト名の由来は何ですか?
最初のライブが決まったのが名前を決める前で、ポスターアートを担当していた人がバンド名を聞いてきたので「The Boys」と答えたのですが、当日会場に着いてみると、ポスターに「The Buoys」と綴られていたので、それ以来、この名前になりました(笑)
ーあなたが影響を受けた音楽やアートは?
The Beatles、QUEEN、Pink Floydなどで育ち、いつも大きな存在でした。
ー影響を受けた人物は?
父。父はバンドのフロントマンでもあり、ギターをたくさん弾いていました。私が幼い頃に亡くなってしまったので、音楽は私にとって父を身近に感じる手段でした。
ー音楽の仕事以外に別の仕事をしていますか?
大学では生物医学を専攻し、6年前から医療機関で科学者として働いています。
ー子供の頃のことを教えてください。
狂気の沙汰ですよ。エネルギーに溢れていて壁を跳ね回っていました。とてもクリエイティブで、いつも絵を描いたり、歌ったり、踊ったりしていましたし、幼い頃から科学がとても好きでした。
ー最近あった最高のニュースは何ですか?
オーストラリア最大の音楽フェス「Splendour In The Grass」に出演すること。これまでで一番大きなニュースでみんなとても喜んでいます。
ー最近興味があるものは?
2020年に、医療システムをLGBTQIA+の患者にとって包括的で安全な空間にするために、医療システムが追いつく必要があるという講演に参加しました。私はこの分野で変化をもたらすことにとても情熱を持っています。
ーあなたの国の良いところを教えてください。
最も美しいビーチと風景があります。気候変動の脅威から全てを守ることが重要です。
ーあなたの夢は何ですか?
The Buoysのメンバーで世界中をツアーすること。みんな旅行が大好きなので、世界中で私たちの音楽を演奏することが大きな夢です。
*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #003のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL