#003-tsubi club

#003-tsubi club

tsubi club

Instagram:@tsunamibitchclub

 

カリフォルニア州バーバンク出身のアーティストSorenによるプロジェクト。2021年に“tsubi club”としての初作品「Burbank House」を発表。ハイパーポップやオルタナティブ・パンクの音楽手法を組み合わせた実験的なサウンドが特徴。自身が監督を務めMV制作を行う他、音楽制作の過程をTikTokで公開するなど、アプローチが今っぽい。

 

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ー音楽を始めたきっかけは?

音楽制作を始めたのは2013年くらいから。正直、何がきっかけで音楽の作り方を学び始めたのかはわからないけど、基本的なことを理解してからはもう夢中で、高校時代は本当に音楽制作ばかりしていました。

 

ー自分の曲の中で最もおすすめの曲は?

 今はまだ1曲しかないので、その「burbank house」という曲がおすすめです。

 

ー最新曲について教えてください。

burbank house」は、個人的な信念をつかんだのと同時に、注目を集めるための叫びでもあります。テーマとしては、プロデューサーとして長い間裏方に徹してきた経験や、ついに自分自身がアーティストとしてプロジェクトに取り組むことを意味していますが、音楽的には「LOOK AT ME」と、自分にできる最も繊細な方法で叫んでいます。最初の曲の印象を強くしたかったので、全ての要素(巨大なドラム、鳴り響くギター、ブーンと響くボーカル)に、可能な限りのエネルギーを詰め込みました。

 

ー今どんな音楽を作っている?

今は、アメリカ中西部のエモとプレイステーション2のゲームサントラを組み合わせたような曲を作っています。奇妙なサウンドパレットの組み合わせをたくさん試していますが、その中でも特に好きなのは、アコースティックギターのような自然な感じの要素を、デジタルな質感と組み合わせることです。今回のケースでは、2000年代のビデオゲームでよく見られたレトロなドラムとベースの感じを表現しています。

 

ー音楽を作る上で大切にしていることは?

私はいつも、自分が作っている曲が映画に出てきたらどのようなシーンになるかを強く意識するようにしています。これが、自分が音楽で表現しようとしている感情を文脈に沿って説明する最も簡単な方法だと思っていて、例えば「burbank house」は、ガイナックス制作の「フリクリ/FLCL」などのアニメの戦闘シーンのような、混沌としたアクションシーンをイメージしています。

 

ー今後の活動・リリース予定を教えてください

今は、2枚のシングルとそのミュージックビデオ、「burbank_house :GROUNDWORKS」というアートブック、そして、長い間表に出てこない秘密の何かです。

 

 

ーアーティスト名に込められたストーリーは?

tsubi club」は「tsunami bitch club」の略で、パンクバンドの名前みたいでかっこいいなと思ってアーティストプロジェクトの名前にしました。

 

ーあなたが影響を受けた音楽やアートは?

他のどの芸術形態よりも、アニメが私に影響を与えていると思います。アニメーションは、私にとって最も高い芸術的表現力を持っています。

 

ー影響を受けた人物は?

友達たちが誰よりも影響を与えてくれます。あのおバカな人たちが大好き。

 

ーもし音楽の仕事をしていなかったら何をしていたと思いますか?

たぶん作家か俳優になろうとしていたと思います。いつもクリエイティブなことをしたいと思っていて、その分野以外でキャリアを積むことは想像できません。

 

ー最近気になっているアーティストや、特に今尊敬しているアーティストはいますか?

LAのDijonが今お気に入りのアーティスト。彼のやっていることの全てが好きです。

 

ーどのような環境で、どのような機材を使って音楽を作っていますか?

自分のスタジオスペースはできるだけめちゃくちゃにしておきたいと思っています。部屋のあらゆる面が、ケーブル、シンセ、テープマシン、食べ残し、楽器、フィギュアなど、思いつく限りのもので埋め尽くされています。クローゼットの中に布団を敷いて寝ることもありますが、それは全てのガラクタを収納するためのスペースを確保するためです。整理することで、何かを成し遂げたような気分になります。

 

ー子供の頃のことを教えてください

迷惑な子供だったと思います。

 

ー最近ハマっていることは?

最近、日本のアニメ監督今敏のフィルモグラフィーを全部見返しています。彼のストーリーテリングの方法は本当に異例で、それの大ファンです。そして友達と不健康なほどマリオカートをしています。

 

ー最近買ったもので、気に入っているものはありますか?

最近、古着屋で質の悪いデジタルカメラを10台ほど買ったのですが、それを使うのが楽しくて仕方ありません。こういうカメラで撮れる画質と低いフレームレートが遊んでいてとても楽しいです。

 

ーイライラやストレスを解消するためにしていることはありますか?

ストレスがたまったときには、本当に長い時間散歩をします。頭が完全にクリアになるまで歩くので、一日がかりになることもあります。

 

ーあなたの夢は何ですか?

クールなものを作ること。シンプルにそれが一番の夢です。

 

 

*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #003のために実施されました。

*写真は全てアーティストからの提供です。

 

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