#004-Stellie

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Stellie

Instagram@stelliemusic

 

南オーストラリア、アデレード出身のベッドルーム・アーティスト。インディー・ポップにジャズのエッセンスをミックスしたサウンドは、陰鬱としたムードも漂いダークな空気へ誘う。だがそのリリックで紡がれるのは優しい等身大の物語。オーストリア・ブリスベンで毎年9月に開催されるビッグフェス『BIGSOUND 2019』への出演も果たしている。

 

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ー音楽を始めたきっかけは?

言葉を話せるようになってすぐに音楽を始めました。私が56歳の時に母親が歌のレッスンに通わせてくれた以来、歌うことが大好き。歌っている時の自分の感覚も好きでしたし、私の歌で他の人に影響を与えるのも好きでした。

 

ーアーティスト名の由来は?

Stellieはニックネームです。「小さな星」を意味するイタリア語「Stellina」に由来します。私の祖母がいつも私をそう呼んでいました。それを短くしてStellie

 

ーどんな子供でしたか?

静かで行儀が良く、とても大人びていたと思います。山羊座なので。これって山羊座の典型的な性格なんですよね。人に心を開くまで時間がかかるけど(今でもそうです)、一度心を開くとおしゃべりが止まりません。

 

ー幼い自分へアドバイスするなら?

どんなネガティブな状況でも、ポジティブに挑戦してポジティブを見つけること。あと、ヘアセットの仕方がわかるまでは前髪を作らないこと。

 

 

ー趣味は?

料理、特にお菓子作りが好きです。今は完璧なバナナブレッドのレシピを探しているところです(今のところうまくいっていない)。

 

ー最近のいいニュースを教えてください。

メルボルン、シドニー、そしてブリスベンで2022年はついにライブができること。ツアーに行けるようになる日をずっと待ち望んでいたので、開始までのカウントダウンを始めました。

 

ー最近興味を持ったことは?

ファストファッションのあり方に興味を持って学んでいます。最近まで無頓着でいましたが、リサーチをしているとファストファッションがもたらす環境への悪い影響に気付かされました。倫理的な買い物を心がけています。

 

ー現在好きなファッションブランドは?

Bec and Bridgeというオーストラリアのブランドが現在好きです。とても美しい服を作っていて、私が気に入るものしか作っていないですね。最近何点か新しい服をこのブランドから買ったので、受け取るのが楽しみです。

 

ー最新作について教えてください。

Bullet Through The Heart」はかなり長い間寝かせていました。今までのStellieとこれからのStellieが絶妙にブレンドされた楽曲になっていると思います。これまでの楽曲と同じく、ノスタルジックで煌めく昔のハリウッド風の表現をちらつかせつつも、本作はもっとモダンなタッチが施されています。かつてないほどにヘビーでダークでセクシー。リスナーにしっかりと爪痕を残してくれます。

 

ー音楽を作るときに大事にしていることは?

悪びれないこと、ありのままの自分自身でいること。音楽を作るときは、自分以外の誰かになろうとしたり、他の人のもののように聴こえたりしたくない。そういう風になると音楽って作用しないと思います。言葉は本物で、音楽は優しくあってほしい。

 

ーあなたにとって音楽とは?

音楽は私の全て。朝起き上がらせてくれるものでもあり、笑わせてくれるものでもあり、ときには泣かせるものでもある。そして何より、自分を一番幸せにしてくれるもの。

 

 

ー影響を与えたられた人はいますか?

Amy Winehouseは大きな影響でした。唯一無二で美しいボーカリストというだけでなく、楽曲制作の面でとても純粋なアーティストでした。彼女の書くリリックが多くの人にとって意味を成さないものだったとしても、彼女自身にとっては意味がある。そういう面にとても影響を受けています。

 

ー音楽をしていて嬉しいと思うことは?

私の音楽を通して他の人に何か感情を与えるのは特別なことだと思う。喜ばせたり、悲しませたり、怒らせたり、他人に感情を表現させるという作用がいいですね。ある1曲が誰かの人生に与えるインパクトって信じられないほど大きいと思う。そういうインパクトを作ることができる存在としていられるのが、この仕事が好きな理由です。

 

ー最近気になったアーティストや、尊敬しているアーティストはいますか?

Laurelというアーティストが大好き。少し前から彼女の音楽のファンですが、最近また聴き始めて、2度目の恋に落ちましたね。超クール。彼女の楽曲はドンピシャで、センスも抜群。本当に素晴らしい人だと思います。

 

ー制作環境について教えてください。

その日によります! 私の家の小さなスタジオで一日中ピアノに向き合って座っている日もあれば、刺激がある他の街に行って、ちょうどいい感じのスタジオに出向いたりもします。特に決まった設備は使っていないです。ピアノさえあれば、どこでもいいですね。

 

ーあなたの夢は?

究極的な話、自分がしていることで、ただ幸せになることが私の夢です。最近、自分のメンタルヘルス以上に価値のあるものはないと気付かされました。幸せで健康的でいるだけで、私たちはみんな成功者。

 

 

*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #004のために実施されました。

*写真は全てアーティストからの提供です。

 

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