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オーストラリア・バイロンベイ出身のサーフ/ガレージロックバンド。2014年7月にデビューシングル「L.S.D」を発表。2015年4月にギターメンバーがサーフィンに集中すべく脱退し、グループはトリオとして継続。その後、シングルやEPを多数発表し、2018年にデビューアルバム『My Own Mess』をリリース。ARIAアルバムチャートで2位を記録し話題に。その約2年半後にリリースしたセカンドアルバム『Rehearsal』も、同アルバムチャートで初登場1位を記録するなど、勢いを増している。
ー音楽を始めたきっかけは?
10歳か11歳でギターを弾き始めて、12歳の時にバンドを結成したいと思うようになったんだ。ロックンロールバンドに憧れていて、よく両親の家の階段に立って、観客の前で演奏しているところを想像していたよ。最初に僕の心に響いたのはNOFX、Pennywise、Frenzal Rhombなんかのスケートパンクバンドや90年代のパンク音楽で、大きくなってライブに行くようになってから、バンドで演奏することが自分の本当にやりたいことだと気付いたんだ。19歳の時にバイロンベイに引っ越して、2人の友達とバンドを始めたんだけど、1人が来なかったからドラマーがいない状態でのスタートだった。でも、数年後にBennyが僕のところに引っ越してきて、彼らがハウスパーティーで「L.S.D」を演奏しているのを聴いて、なんて素晴らしい曲なんだと思ったよ。それで次の週にビデオを作り始めて、オーストラリアの東海岸でツアーをスタートさせたんだ。
ーアーティスト名の由来は何ですか?
ある夏、Bennyが僕と一緒に住んでいた時に言っていた言葉なんだ。サーフィンに行くという意味で使っていたよ。
ー今どんな音楽を作っている?
思いついたことを何でも書いて録音していっている感じで、そこに何の境界線もないんだ。
ー音楽を作る上で大切にしていることは?
自分にとって誠実な曲を作ること。
ーあなたにとって音楽とは何ですか?
僕の人生の軸となるもので、本当に好きなものの一つ。
ーどんな環境と機材で音楽を作っていますか?
ギターはFenderのジャズマスター、ベースはジャズベース。90年代の日本製のプレシジョンベースも気に入っているんだ。
ー自分たちの曲の中で最もおすすめの曲は?
「L.S.D」はBennyが初めて作った曲で、僕はとても興奮したし、初めてレコーディングした曲だから、最初に聴く曲としておすすめ。
ー最新曲について教えてください。
最新シングルは「Stranger Days」。レコーディングは本当に楽しかったしビデオも面白いよ。Jonnyがタスマニアを走り回ってビールを飲みに行くっていう内容なんだ。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください。
今、ツアーでアメリカにいて、カリフォルニアの砂漠で新しいアルバムのレコーディングを始める予定。
ー影響を受けた音楽や芸術は?
バンドを始める少し前に、Daniel Johnstonの音楽とアートから大きなインスピレーションを受けたよ。
ー影響を受けた人物は?
友達はみんな、毎日僕に影響を与えてくれる。Jay Reatardのドキュメンタリーにはかなりインスパイアされたと思う。
ー初めて買ったアルバムは?
「Vans Warped Tour」のコンピレーションアルバムだったと思う。
ー音楽の仕事以外に別の仕事をしていますか?
バンドが最優先だけど、時々サーフフィルムを作ることもあるよ。あと友達と「RAGE」というサーフアクセサリーを作る会社も経営しているんだ。
ー音楽の仕事をしていてよかったと思うことは?
ライブで演奏して、音楽を楽しんでいる人々の姿を目の当たりにできること。
ー最近気になっているアーティストはいますか?
Townes Van ZandtやBlaze Foleyなど、昔のアウトローなカントリー音楽をよく聴いているよ。
ー子供の頃から変わっていないことは?
サーフィンとスケートボードが好きなところ。
ー若い頃の自分にアドバイスするとしたら?
いつも未来に対して不安を抱えているから、もし過去に戻ったら「心配するな」って自分に言いたい。たぶん信じないけど(笑)
ー好きな言葉は?
“scrunch”
ー最近ハマっていることは?
『Mike Judge Presents: Tales from the Tour Bus』というアニメをYouTubeで観てる。『Beavis and Butt-Head』と同じ作者の作品。
ー最近、自分は何か変わったと思いますか?
僕が住んでいるニューサウスウェールズ州のノーザンリバーズでは本当に色々なことが起きていて、それを経験して物事の見方が変わった。今、大規模な洪水のせいで多くの人が家を失って、本当に大変な状況なんだ。できる限り人を助けたい。
ー最近興味があるものは?
洪水を目の当たりにしてから気候変動についてよく考えてる。
ーあなたの国の良いところを教えてください。
バイクで長距離を走ったりして、しばらくの間一人でいられること。
ーストレスを解消するためにしていることは?
パブに行ったり犬と遊んだり、時々呼吸法のエクササイズで自分を落ち着かせる。
ーあなたの夢は何ですか?
幸せな人生を長く送ることじゃないかな。
*このインタビューは2022年5月14日に発売されたVI/NYL #006のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL