#009-Leven Kali

#009-Leven Kali

Instagram: @levenkali

 ロサンゼルスを拠点に活動するシンガーソングライター。2015年のデビューEP『4102』ではバーモント州出身のシンガーJoJoをはじめとする多くの客演を迎え注目を集める。2019年のメジャーデビューアルバム『Leven Kali: Low Tide』では、収録されている「Do U Wrong」でThe InternetのSydをフィーチャー。また、Beyoncéの最新アルバム『Renaissance』にも参加、現在の音楽シーンにおいても要注目の一人。


ー音楽を始めたきっかけは?

2歳か3歳の時にベビードラムセットを買ってもらったんだ。昼夜問わず演奏していたから階下の住人はいつもウチにムカついてたけど、その甲斐があったね。

 

初めて聴くリスナーにおすすめの一曲は?

『Low Tide』ってプロジェクトから「Nunwrong」。アーティストとして一人の人間として、愛こそがオレたちのスーパーパワーだって真剣に信じてることを示してくれてる。必要なものは音楽と愛と水だけなんだ。楽天主義と素の感情がこの曲にはあって、この曲を聴いたり演奏したりすると、いつでもそこに行けるんだ。

 

ーあなたにとっての音楽とは何ですか?

音楽はコミュニケーション。音楽は、たとえそれを作ることができなくても、オレたち全員が理解できる数少ない言語の一つだ。

 

ーあなたが影響を受けた音楽やアートは?

最近はパームワイン・ミュージック(※西アフリカで1920年から1930年頃に生まれたアコースティック音楽。陽気でダンサブルなサウンドが特徴)やブラジルのジャズをよく聴いてる。家にいるときは、自然の音をかけて、その音楽を聴くことにしています。ずっとバカンス気分だよ。植物たちも音楽を気に入ってるよ。

 

ー最も影響を受けた人物は誰ですか?

妹だね。親友でありインスピレーション源。

 

ー初めて買ったアルバムは何ですか?

初めて自分の金で買ったアルバムは、Kanye Westの『The College Dropout』かLudacrisの『Word Of Mouf』どっちか。ジャケがヤベェから買っちゃった。

 

ー音楽活動をしていて良かったと思うことは?

音楽を作っているとき、自分にとって偽りない心と刺激を感じる感覚があって、その感覚を他人と共有することは、その人にとって何か違う意味を持つかもしれないけど素晴らしいことさ。

 

ー最近興味を持っているアーティストは?

Thee Sacred Souls(※60sを思わせるような甘いソウルミュージックが特徴のバンド)にハマった。美しい音楽だ。

 

どのような環境や機材で音楽制作をしていますか?

僕の曲の多くは、シャワーを浴びているときに聞こえてくるメロディーから始まるね。シャワーはオレのオフィスみたいなもの。ビンテージのエレクトリックピアノRhodesのキーボードやスタジオでアイデアを練ることもある。でも、シャワーは僕にとって本当に特別な場所なんだ。

 

ー若い頃の自分に何かアドバイスを。

ピアノを習うのをやめるな。

 

ー最近、自分自身変わったと思うことはありますか?

変わったと感じるね。でも自分のルーツに戻り、自分自身になったって感じなんだ。単純な話だと髪を自然な色に染め直したんだけど、もっと深い意味では子供の頃を思い出すような、インナーチャイルドを受け入れるような生き方をしているんだ。

 

ー最近あった最高のニュースは何ですか?

Beyoncéの「Renaissance」にコーラスとシンセで参加したこと。

 

ー最近買ったもので気に入っているものは?

コーデュロイのベルボトムパンツを買って、ほとんど毎日はいてるよ。

 

ーストレス解消のためにしていることは?

物事の見方を確認したいときにビーチに行くこと。

 

ー最近興味を持ったことは何ですか?

詩や手書きの文章。以前はスマホに書いたり、ボイスメモを録音したりする程度だったんだ。でも、詩を読んだり、手で書いたりすることで、心が開かれるような気がするんだ。

 

ー最近、注目している社会問題は何ですか?

今住んでいるカリフォルニアでは将来的な水資源の問題についてよく目にするんだけど、みんながそれについてあまり話さないことにショックを受けているよ。

 

ー最新シングルについてお聞かせください。

最新作は「EEK」「LET IT RAIN」「EVERYTHING I WANT」で、全部近々リリースされるプロジェクトに繋がるんだ。あと「EVERYTHING I WANT」のライブバージョンもリリースしたよ。

 

ー今、どのような音楽を作っていますか?

今は、みんなが一緒に踊ったり、グルーブしているのを見ることでインスピレーションを受けているよ。ダンスシーンとR&B、ヒップホップシーンをミックスしてる。愛と一体感をテーマにした音楽に合わせて、様々な人種や文化がパーティーをしていた70年代を僕たちの世代なりにインパイアしたいね。

 

ー音楽を作るときに大切にしていることは?

正直であること。

 

ー今後の活動・リリース予定は?

新曲をもうすぐ発表するよ。新しいショーは、それよりも早い時期になるから待っていてね。

 

あなたの夢は何ですか?

世界中のすべての国でライブをすることさ。

 

PHOTOGRAPHY : VONNY LORDE

*このインタビューは2022年9月30日に発売されたVI/NYL #009のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。