Araya
1998年ニューヨーク州ロングアイランド出身。現在ブルックリンを拠点に活動する注目のオルタナティブ/ポップアーティスト。マンハッタンにあるファッション工科大学(FIT)を中退し、音楽活動を本格的にスタート。2021年12月1日にはニューシングル「Blue」をリリース。自身初となるアルバム『Ethos』も近日発売予定。
ー音楽を始めたきっかけは?
以前は、プライベートで気の合う一部の人たちと楽しむために歌っていましたが、そのうちに、もう少し真剣に音楽に取り組んだ方がいいと言われるようになり、FIT(ニューヨーク州立ファッション工科大学)を中退して、本格的に音楽活動をすることになりました。早いもので1年以上が経ち、今に至っています。
ー自分の曲の中で最もおすすめの曲は?
アーティストとしての自分を象徴する曲でもある「Adore」は、私の音楽的な位置付けが表れていると思っていて、この曲で自分の様々なレンジを表現することができたと思っています。
ー最新曲について教えてください。
先日リリースされたばかりのシングル「Blue」/「02」。「Blue」のミュージックビデオは、とても才能のあるプロダクション・ディレクターデュオのIdle Houseが監督を務めています。「Blue」では、いつまで経っても届かない、形のないものを待つことへの恐怖をテーマにしていて、「02」では、自分と他人の間に継続性を見出すというようなことをテーマにしています。
ー今どんな音楽を作っている?
EtherealなR&B/ロック。
ー音楽を作る上で大切にしていることは?
自分の最初のビジョンやアイデアには正直であり続けたい。それと同時に、自分の芸術性や表現といったアートの新しさを受け入れることを大切にしています。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください
来年2月に2枚目のLPをリリースします。さらにビジュアルも発表できるのですごくワクワクしています。12月1日にはブルックリンのBaby's All Rightでライブを行う予定なので、ライブが続くことも楽しみですね。
ーあなたにとって音楽とは何ですか?
“愛”です。
ーあなたが影響を受けた音楽やその他の芸術は?
注目され始めているアンダーグラウンド・ラップがとても好きで、特にHook、Clip、Babyxsosaなどの新しい女性アーティストが好きです。あと、Dijon, ポストパンクバンドのProvoker 、そしてFreddie Mercuryに影響を受けました。
ー初めて買った曲やアルバムは何でしたか?
初めて買ったアルバムは、Lady GaGaの『The Fame』です。初めてニューヨークに行った時、叔母に勧められて買いました。
ーもし音楽の仕事をしていなかったら何をしていたと思いますか?
グラフィックデザインの仕事をしていたと思います。
ー音楽の仕事をしていてよかったと思うことは何ですか?
音楽を仕事にするという自分の夢を実現できていることが良かったと思うし、そのことについて感謝しています。
ーどのような環境で、どのような機材を使って音楽を作っていますか?
プロデューサーのThaddeusが、コネチカット州の森の中にスタジオを持っているので、そこにマイクを持って行って何日か通って録音しています。
ー子供の頃のことを教えてください。
とても好奇心旺盛な子供でした。
ー子供の頃から変わっていないことはありますか?
今でも変わらないのは、自分の家族の前で歌うのがすごく緊張するということ。
ー若い頃の自分にアドバイスするとしたら何ですか?
何かに対して怖がらないことが大切だとアドバイスしたい。
ー趣味は何ですか?
書くこと、食べること、映画も大好きですし、ビデオゲームも好きです。最近は「ファイナルファンタジーXIV」やFPSゲームの「VALORANT」をよくしています。
ー好きな言葉?
カオティック。
ー最近、自分は何か変わったと思いますか?
自分のコミュニティーの仲間たちが、自分のやりたいことや必要なことをするためのスペースを与えてくれたことを改めて実感しました。そのことにはずっと感謝していますね。
ー最近あった最高のニュースは何ですか?
Spotifyから「Fresh Finds Program」の最新版で4人のアーティストのうちの一人としてフィーチャーさせてほしいという連絡があったこと。このプログラムでは、Spotifyのプロデューサーと一緒にエクスクルーシブなトラックを制作することになっています。また、Fresh Finds Programのマーケティングキャンペーンでは、タイムズスクエアにビルボードを設置するなど、とてもシュールな体験をしました。
ー最近買ったもので、気に入っているものはありますか?
Roland VT-4 ボイス・トランスフォーマーです。
ー最近興味があるものは?
NFT(Non-Fungible Token/非代替性トークン)のこと。NFTは素晴らしい、革新的なコンセプトだと思っているのですが、NFTがどれほど真に革新的で、世界を変えることができるかを正当化するようなプラットフォームは、まだ登場していないと思います。
*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #003のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL