Alfie Templeman
Instagram:@alfietempleman
ロンドン北部ベッドフォード出身のシンガーソングライター。BBCの名物企画『BBC Sound of 2021』にも選出済み、ここ日本でもシングル「Everybody’s Gonna Love Someday」がJ-WAVEの『TOKIO HOT100』のベスト10にラインクインするなど、既に世界中で大きな注目を集めている。日本のシティポップからも影響を受けた、情感あるサウンドメイクが特徴。
ーあなたが住んでいる街について教えてください。
ロンドンの北部、ベッドフォードに住んでいます。出身はそこの小さな村、カールトン。たくさんのきれいな川が流れていてとっても気持ちのいい街ですよ。イギリスの音楽といえば、ロンドンやリバプールを思い浮かべる人が多いと思いますが、僕たちはそれを変えようとしていて。最近はベッドフォード出身のアーティストTom Grennanがブレイクしていたり、状況が変わってきています。
ー音楽を始めようと思ったきっかけは何ですか?
僕の父は建築家なんですが、昔から音楽が大好きで、趣味でギターを少し弾いたりしていました。それに影響されて僕もギターを始めたんですけど、その後ドラムやピアノなどの他の楽器も好きになりました。8歳くらいの頃から低速のラップトップを使って、音楽を録音し始めました。
安物のマイクを買ってきて小さな部屋に置き、私がドラムを叩き、友達がギターを弾いて、まるでフルアルバムを作った気分だったんですが、再生してみると長さが2分くらいしかなかったんです(笑) でもすごく楽しい時間でした!
ー普段はどのように音楽を聴いていますか?
僕は13歳の時からレコードを集めています。膨大な数のコレクションが進行中で。今のところ500枚くらいかな。ロンドンにはとてもいいお店がたくさんあって、キングストンにあるBanquet Recordsというお店もいいし、Rough Tradeも最高! この2つのお店は特に好きですね。
ー影響を受けたアーティストはいますか?
Red ZeppelinのJimmy Pageは、僕が子供の頃にすごく影響を受けた人物。彼のレコードを聴きながら、彼の作品を一音一音コピーしていたんです。彼のおかげでギターが上手くなったと言っても過言ではありません。
ーあなたにとってのメンターはいますか?
ある意味では両親です。いつも正直に話してくれる両親が好きで、とても助かっています。あとは僕のバンドをすごく好きでいてくれている恋人や、友達にもたくさん支えられていますね。
ーインスピレーション源はどこから?
インスピレーションはいろいろなものから得ています。特に同年代のアーティストが音楽を発表しているのを見ることですね。僕は現在18歳ですが、まだまだ学ぶことがたくさんあるので、曲を書くたびに新しいことを学んでいるような気がしています。作品がどんどん深まっていくのがわかるので、これまで自分が作ってきた音楽を聴けば、僕に影響を与えてきたものを見ることができると思います。
サウンド的には、自分が好きなバンドや同世代のアーティストの曲からインスピレーションを受けますが、歌詞については僕がやっていること、つまり、愛、人間関係、友人関係、旅に出ること、経験したこと、不安や憂鬱など、それら全てですね。
ーロックダウンの間に何か新しいことを見つけましたか?
最近チェロをやっています。18歳の誕生日に両親とレコード会社の人がチェロを買ってくれたので、制作中のアルバムにも録音しています。
ー最近ハマっている音楽は?
ドイツのCanというバンドや細野晴臣。あと最近よく聴いているのは坂本慎太郎。彼は素晴らしいですね。僕が好きな音楽の要素を巧みに掴んでいるというか、素晴らしいギターサウンドを持っていて、すごく惹かれますしワクワクします。
最近ロンドンに行くことが多いので、電車の中で『ナマで踊ろう』をよく聴いていて。気楽な感じがとてもいいんです。最初は70~80年代の曲だと思っていて、こんなに最近のアーティストだとは思いませんでした。彼のサウンドはヴィンテージでアナログな感じなので、まだ50代という若さに驚きましたね。
ー現在はどのような音楽を作っていますか?
来年発売されるアルバムに向けて制作中です。僕がいつも作っているようなとても甘いポップソングもあれば、今までやったことのないような繊細な曲も。
また、Pink FloydやQUEENのようなプログレッシブだったり、R&Bにも手を出したり……。松下誠などの日本のシティポップにも影響を受けていて、ストリングス使いなども参考にしています。なので、部分的にはかなり映画的なサウンドになるんじゃないかなと思いますね。
このアルバムはロックダウンが始まった頃から作っていて、アルバム全体を通して、僕が少しずつ成長していること、学んでいること、そして物事を理解していることがわかると思います。来年の春か夏くらいのリリースを考えていて、基本的にはほぼ完成済み。曲は全て出来ています。あとはミックスとマスタリング。この新しいプロジェクトは絶対におすすめです!
このプロジェクトには、僕がこれまでやってきたことが全て詰まっているし、さらにその上を行くものがたくさんあるから必ず満足できると思います。それに初めて作るフルアルバムなので、皆さん楽しみに待っていてください!
*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #004のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL