Pom Pom Squad
ー音楽活動の拠点となる場所について教えてください。
私はニューヨークのブルックリンに住んでいて、そこで音楽活動をしています。慌ただしくて、いつも何かに驚かされるようなことが起きていて。そして、人も街もとても刺激的だし、たくさんのクリエイティブなインスピレーションを与えてくる素晴らしいところです。
ーあなたの街の音楽シーンは今どんな感じですか?
ブルックリンには、本当に素晴らしいパンク・シーンがあります。この街で生まれた音楽やアーティストたちは、常に世界の音楽シーンに影響を与え続けています。
ー音楽を始めたきっかけは何ですか?
私の両親は本当に音楽センスが素晴らしい人たちで、ものすごく影響を受けて育ちました。子供の頃から家の中には音楽が溢れていて、パンクやニューウェーブ、オールドスクールのヒップホップまで、何でも聴いて育ったんです。物心ついたときからずっと歌っていたけど、ギターを弾き始めたのは14歳になった頃かな。グランジとライオット・ガール(※Riot Grrrl/1990年代初頭にアメリカ・ワシントン州オリンピアやワシントンD.C.で始まった、フェミニストによるアンダーグラウンドなパンク・ミュージックの流行、および音楽とフェミニズム、政治を組み合わせたサブカルチャー運動)に出会ったとき、私のすべてが変わったんです。10代の頃の鬱憤を晴らすために音楽制作を始めて、それが今、20代前半の不安を乗り越えるためにものすごく役立っています。
ーインスピレーションはどこから得ていますか?
私はとても感情的な人間なので、私の作る音楽の多くは、普段から感じていることや経験していることからインスピレーションを受けています。
ーあなたにはメンターがいますか?
幸運なことに、私にはたくさんのメンターがいます。エンジニアのBob PowerやNick Sansanoから音楽制作についてのスキルを学びました。2人とも私のお気に入りのレコードを何枚かリリースしていますし、本当に辛抱強く私に音楽をレクチャーしてくれた素晴らしい先生方でした。今でもとても感謝しています。
ー幼い頃から変わっていない自分の性格は何ですか?
私は子供の頃から、とても繊細で直感的でした。今でも全く変わらない部分ですね。
ー好きなファッションブランドはありますか?
たくさんありますよ! Vivienne Westwood、MARC JACOBS、SIMONE ROCHA、SHUSHU/TONG……。ビンテージショップや古着屋、リサイクルショップなどで基本的に買い物をしていますね。最近は、HYSTERIC GLAMOURのビンテージものを探し回っています。ブルックリンにセンスのいい古着屋さんが多いので、服を探して回るのはとても楽しいですよ。
ー最近ハマっている音楽ジャンルは?
音楽の趣味はバラバラですが、今は60年代のポップスをよく聴いています。
ー音楽を聴くのにどのようなデバイスやガジェットを使っていますか?
大好きなブルックリンの街を歩いているときはAirPodsをいつも使っていますが、音楽制作時のミキシング用には密閉型のオーバーヘッド・モニターヘッドフォンbeyerdynamicのDT770 PROを使用しています。響くような低音とキレのある高音で、制作に集中するのには最適です。あと最近、ライブ用にUltimate EarsのUE LIVEのインイヤーを手に入れたばかりで、これもめちゃくちゃ気に入っています!
ー音楽の仕事をしていなかったら、何をしていたと思いますか?
おそらく、人間関係のセラピストになっていたと思います。
ー幼い頃の自分に何かアドバイスができるとしたら?
練習とプロセスを大切にして音楽を愛すること。あなたの時代は必ずやってきます!
ー音楽制作以外の趣味は何ですか?
時間さえあればいつもゲームをやっていますね。あとはDIYが趣味です。音楽もそうですが、いろんなものを自分の手で考えながら作るのが好きなんです。
ーご自身以外のお気に入りの3曲を教えてください。
まずはニューヨークを拠点に活動しているニューウェーブ・ユニットTom Tom Clubの「Genius of Love」。これはまさにフィーリンググッドな曲で、とてもノリのいい曲です。
次はアメリカのジャズシンガーRose Murphyの「Pennies From Heaven」で、本当にリラックスできる素晴らしい曲。歌っている時の彼女の笑顔がとても素敵です。
最後にブリティッシュ・ロックバンドSweetの「Ballroom Blitz」。子供の頃から大好きな曲で、ストーリーテリングがとっても刺激的で楽しく、絶妙なカオス感が最高です!
ー今どんな音楽を制作していますか?
デビュー・アルバム『Death of a Cheerleader』をリリースしたばかりで、世界にリリースされていることを楽しんでいるところです。グランジ、パンク、モータウンにインスパイアされ、いろんなジャンルがミックスされたポップ・ミュージックです。
*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #004のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL