AVIV
2006年カナダ生まれ。トロント在住のポップシンガー/ソングライター。2020年から本格的に曲作りを始め、インディーズシングル「Black Coffee」「Girls In Red」等がSpotifyの“Indie pop & chillプレイリスト”で人気を集め、瞬く間に数十万回再生を突破。注目の最新曲「Failed English」は11月30日に発売。
ー音楽を始めたきっかけは?
私は他の3人の兄弟とともに、とても音楽的な家庭で育ちました。 幼い頃から音楽が身近にあり、ほぼ24時間ラジオが流れていて、クラシック、ジャズ、クラシック・ロック、ニューエイジ、ディスコ、ポップス、カントリーなど、あらゆる音楽を聴いていました。両親のサポートもありピアノのレッスンを受けるようになったのですが、演奏するときに指の位置が完璧になるように何年も厳しい先生に耐えてきたおかげで、自分の頭の中にある音をピアノなら作り出すことができるようになったんです。13歳の時に作曲を始めましたが、簡単な言葉だけでは表現できない感情や物語を伝える素晴らしい方法だと感じました。
ー自分の曲の中で最もおすすめの曲は?
私の曲はそれぞれ、私の様々な部分や様々な経験を表しているので、すごく難しい質問ですね。私の最初の曲の一つである「Girl in Red」は、長かったコロナの隔離期間中に書いたもので、その時の孤独、孤立というとても困難な状況の中で私たちの多くが経験した傷と希望を伝えています。とても生々しくて自分をよく表していると思います。
ー最新曲について教えてください。
最新曲「Failed English」は、別れた後に噴出したちょっと厄介な感情と、防衛メカニズムとして別れた相手を悪者にすることをテーマにしています。 うまくいかなくなった関係から来る憎しみや苦しさと、その関係がもたらしたスリルや興奮を再現したいという願望が入り混じった感情を表現しています。 演出面としては、テキストのネガティブでアグレッシブな部分を、甘くてアップビートなサウンドで補完して、元カレを恋しがりながら、元カレを退治するという物語の不自然さを強調したいと思いました。
ー今どんな音楽を作っている?
最近は、ベッドルーム・ポップの柔らかい泡のようなサウンドを、よりロックでグランジなギターベースの音楽に広げることを試みています。 対照的なスタイルで遊ぶのが好きなんです。 曲の様々な部分でテンポを変えることも試していますね。
ー音楽を作る上で大切にしていることは何ですか?
私は完璧主義者なので、曲作りから制作まで、あらゆる面に自ら関わっています。音楽は、ストーリーを語り、同じような経験をしている人たちと繋がろうとする私の手段です。 私にとって重要なのは、曲が表現するメッセージが制作過程で失われないこと。 それぞれの曲の解釈は人によって異なりますが、私にとっては、私のストーリーとメッセージが完全に伝わることが重要なんです。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください。
次のリリースは来年1月下旬の予定で、私が説明したライティングの進化を見せられると思います。 3月から4月にかけて初のEPをリリース、春から夏にかけてはツアーを開始する予定。ライブが大好きなので、観客と交流を深められるのが待ち遠しいです。
ーアーティスト名の由来は何ですか?
AVIVは、実は私の本名。ヘブライ語で春を意味する言葉なんです。
ーあなたが影響を受けた音楽やアートは?
Radioheadは、私のサウンドにとても大きな影響を与えています。映画も大好きで、「Pulp Fiction」や「The Royal Tenenbaums」などの名作は、ノスタルジーを感じさせインスピレーション源になりました。
ー影響を受けた人物は?
兄。兄はいつも、音楽の趣味を多様化して新しい刺激的な音を聴くように勧めてくれます。兄が紹介してくれた音楽の多くは、私のお気に入りの曲になっていますね。
ー音楽の仕事以外に別の仕事をしていますか?
学校は仕事とみなされますか? 実はまだ高校生なんです!
ー音楽以外の仕事なら何をしていた?
映画関係の仕事をしていたと思います。子供の頃から、監督や脚本家になりたいと思っていました。いつの日か両方ともできるようになっているかもしれませんね。
ー子供の頃から変わっていないことはありますか?
クッキー生地のアイスクリームを食べるためなら、犯罪も厭わない(笑)
ー好きな言葉は?
私の好きな言葉は「yes」です。
ー最近のベストニュースは何ですか?
あなたたちが私にメールをくれたことが一番のニュースです。最高です!
ー最近買ったものでお気に入りは何ですか?
レコードプレーヤーを購入して、すぐに曲をかけています!
ー最近興味があるものは?
私の故郷であるトロントは、ホームレスが多く、多くの10代の若者が路上生活をしています。この問題はほとんど無視されてきました。この弱い立場にある人々に食料やシェルター、精神的な支援を提供するために、より良く動く必要があると思います。
ーあなたの夢は何ですか?
どこに行っても幸せで満足できるようになりたいです。
*このインタビューは2021年12月30日に発売されたVI/NYL #005のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL