Crumb
Instagram:@some_crumb
NYブルックリン発。Lila(vo./Gt.)、Brian(Synth/Keys)、Jesse(Ba.)、Jonathan(Dr.)の4人組ロック・バンド。インディーズ時代から頭角を表し、2017年発表2nd EP「Locket」のMVが現在までに2700万再生を記録、グローバルにフリークスが増大中。2019年に待望のデビューアルバム『JINX』をリリース。
ーあなたが住んでいるところは?
ロサンゼルスに住んでいます。LAは土地がすごく広くて色んなところがあるから、簡潔に言葉にして表現するのは難しいかもしれません。
ーまわりの音楽シーンのトレンドは?
LAの音楽シーンにも色々あるけど、自分が知っている限りでは、ここの友達はみんなスラッシュが好きだなと思います。
ー音楽を始めたきっかけは?
私はクラシック・ピアノを弾くのですが、そのピアノを始めたきっかけが何だったかは忘れてしまいました。ドラムに出会ってから、自分が楽器を楽しむことができるんだと実感したのを覚えています。
ー初めて買った曲/アルバムとその理由を教えてください。
『One Hundred and One Dalmatians(101匹わんちゃん)』のサウンドトラックに収録されていたヒップホップの曲を何度も何度も聴いてました。音楽が好きだと実感した最初のアルバム。当然、次は母に頼んで『The Eminem Show』を買ってもらいました。ママ、ごめんね(笑)
ー今どんな音楽を作っていますか?
今作っている音楽は、ジャンルで言えばテクノとか、メタルなどですね。あとは軽快なサイケデリック・ビートや、サーフなどの要素も入っていると思います。
ー制作のインスピレーション源は?
インスピレーションを受けているのは自分自身ですね。自分が所属しているCrumbもそうです。あとは、自分以外のドラマーやアーティストももちろんインスピレーションをくれます。
ー影響を受けた人・メンターは?
メンターと言うと、ちゃんとしたメンターとして挙げられる人はいないけど、パンデミック中に一緒に作業したドラマーが何人かいて、そのドラマーたち、Maison Guidry、Brandon Donald、Riccardo Merlini、Brian Evansたちから影響を受けたと思います。どうして彼らを尊敬するようになったか、自分の中で理由は色々あると思うけど、彼らが自分にとっての新しいスタイルとかテクニック教えてくれたように感じていて、ドラムだけでなく音楽に対する考え方も彼らから教えてもらいました。みんな本当にユニークなプレイヤーで、偉大な先生ですね。
ー気になっている社会問題は?
社会問題は色々あるけど、最近は僕が住んでいるLAの街のホームレスの問題について勉強していて、気になっていることの一つです。
ー幼い頃から変わらない自分の性格は?
自分は昔からクリエイティブだったと思うし、遊び心もありました。今でも、そのクリエイティブな部分や遊び心は変わらないと思います。
ー注目しているファッションブランド。
「PROLETA RE ART」というブランドのインスタグラムのアカウントをフォローしているんだけど、日本のブランドで、見ているとめちゃくちゃクレイジーなカスタムデニムを作っているんだ。デニムだけどドラゴンのウロコのようなデザインというか、それがすごくクレイジーなので本気で一本欲しいです!
ー気になっている音楽ジャンル。
自分が今特に気になっている音楽のジャンルで言うと、ブラックメタルやデスコア。それにUKガラージやサーフが気になっています。
ー音楽を聴くときに使う機器は?
機器も色々ありますよね。僕の場合は、デモを録音するときは、愛車であるMazdaの中で音楽を聴くか、Vic Firthのアイソレーションヘッドフォンを使っています。
ーおすすめの曲を3曲教えてください。
1曲目は、Ian Isiahの「Bedroom」。この曲のサウンドは本当にすごくて、頭が上がらないなという気持ちになります。シンセとTR-808のシーケンス、完璧かつ怪しげなボーカル・エフェクトとハーモニー、そしてインスピレーションを与えてくれる歌詞が大好きなんです。アレンジメントにも余白を感じるので、自分でドラムパートを追加してみたりして楽しく演奏してる。
2曲目は、200 Stab Woundsの「Digested Desire」です。僕の友達のLance Bangs というバンドのColinが、200 Stab Woundsを紹介してくれたことがきっかけで聴くようになりました。彼らの曲の中でも、この曲からは彼らの姿勢が伝わってくる気がして、VI/NYLの読者の皆さんにもおすすめしたいです。彼らはルーズで、クリックトラック(メトロノーム)に合わせて演奏することもないのですが、それがとてもグルーブ感のある音を創り出しているなと思います。このボーカルは、僕の耳にはなんとなく砂のような感じに聴こえて、滑らかな声がとても良いんです。
最後はYuksekの「Bateu」 (feat. Fatnotronic) です。ショッピングの醍醐味は、店内の音楽をShazam(周囲で流れている曲の名前を検索できるアプリ)すること。つまり、自分はこの曲をShazam で見つけたんだけど、LAのDover Street Marketで発見した彼のアルバムを通してこの曲を見つけたんです。アルバム自体も聴き応え抜群なのですが、特にこの曲がおすすめ。ポイントとして聴いてみてほしいのは、ボーカル。ボーカルのカウントダウンがとても楽しいっていう一曲になっているので、その点にも注目して聴いてみてほしいですね。