#006-Madelline

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Instagram:@i.am.madelline

 

米コネチカット州出身、オルタナ・ポップアーティスト。移住していたモントリオールでアーティスト活動を行っていたが、現在はニューヨークの拠点に戻り楽曲制作を行う。自身でソングライティング、ディレクション、MVプロデュース、俳優までマルチにこなす。2020年にリリースした「i don't wanna be ur fucking friend」が100万ストリーミングを達成。インパクトのある歌詞とCharli XCXを彷彿とさせるような中毒性のあるディスコサウンドが持ち味。最新曲「Participation Trophies」が5月12日に発売。
 

   


 

ー音楽を始めたきっかけは?

ミュージカル劇場と合唱団に所属していて、小さい頃からよく歌ってた。バンドやマーチングバンドもしていて、そこでフルートを学んで、そのうち自分で歌を作ったり、ギターやピアノを始めるようになったの。

 

ー子供の頃のことを教えてください。

母に聞いたんだけど、使ってもいないぬいぐるみを捨てるときでさえも大泣きするくらい、繊細な子供だったみたい。そのぬいぐるみに対してかなり感情移入していたんだと思う。当時の私は、生きていないものに対しても、本当に申し訳なさを感じていたの。

 

ー若い頃の自分にアドバイスするとしたら?

自分に厳しくし過ぎて、細かいディテールばかり気にしないように。大事なのは全体像だよ。

 

 

ー音楽を作る上で大切にしていることは?

シンプルに聞こえるかもしれないけど、私にとって重要なことは、一緒に制作している人たちと純粋な繋がりを持つこと、そして共同作業のプロセスを楽しむこと。私はスタジオで何時間も一人で座って制作するのが好きなアーティストじゃない。他の人たちと一緒に働き、心を合わせて、素晴らしいものを作るときにすごく興奮するの。

 

ーあなたが影響を受けた音楽は?

小さい頃はRolling Stones、The Smashing Pumpkins、Steely Dan、Aretha Franklin、AC/DC、Talking Headsなんかを聴いて育った。ディスコには絶対的なこだわりがあって、Chaka Khan、CHIC、The Trammps辺りがお気に入り。ディスコ・ミュージックは、私にとってのハッピー・ミュージック。キャッチーなメロディーを書くことに惹かれるという意味では、ディスコにおけるクラシックで育ったことが、私のサウンドに影響を与えていると思う。それから、SoundCloudにいるユニークなクリエイターから生まれる、アンダーグラウンドの音楽シーンもチェックしてる。私は色んなタイプの音楽に影響を受けていて、ジャンルにとらわれることなく、常に自分をインスパイアする音楽的要素を、自分の曲に取り込みたいと思ってる。

 

ー影響を受けた人物は?

母や叔母、いとこから大きな影響を受けていると思う。私の家族は知的で情熱的な女性ばかりで、彼女たちは私を支え、人生を前進させる力を与えてくれる。そして、私が自分らしくいるために必要な難しい決断をするときも、背中を押してくれる存在。 

 

ーもし音楽の仕事をしていなかったら、何をしていたと思いますか?

弁護士になっていたかも(笑)

 

ー音楽をしていてよかったと思うことは何ですか?

私の曲で気分が良くなったとか、人生の苦しみが減ったというメッセージをもらうこと。

 

ー最近あった最高のニュースは?

次のシングルがTikTokでたくさん保存されていること。私の音楽がより多くの人に届くと思うと、本当にわくわくする!

 

ー初めて聴くリスナーに、自分の曲の中でおすすめするなら?

今一番聴いてほしいのは「i don't wanna be ur fucking friend」。完成まで3カ月くらいかかった、私のハートとソウルが込められた曲。私の中で一番ヒットした曲で、100万回再生を達成したところ。私もプロデュースに参加してて、サウンドスケープ、シンセ、楽器のテイストに自分らしさがよく出ていると思う。

 

ー最新作について教えてください。

最後にリリースした曲は「Wish I could party all the time!」という曲なんだけど、今は違う音景にシフトしているの。新曲は「Participation Trophies」というタイトルで5月12日に発売予定。今度のシングルは、The Beatles、The Beach Boys、Taylor Swiftの影響を受けていて、そこにエッジを効かせた感じかな。TikTokでもすごく良い反応をもらえているから発売が待ち遠しい! 

 

ー今はどんな音楽を作っていますか?

今制作中の新しいアルバムについて言うなら、言いにくい真実を言葉にすることで、人々が孤独を感じなくなることをゴールに楽曲を作っているの。私にとって重要なのことは、できるだけ正直に、そして率直に歌詞を書くこと。自分自身を認め、弱さを曲作りに反映させること。

 

ー今後の活動・リリース予定を教えてください。

尊敬するプロデューサーJeoff Harrisと一緒に、アルバムをレコーディングしにLAに1カ月間行く予定! 素晴らしい作家たちと曲作りのセッションをするのもすごく楽しみ。

 

ーあなたにとって音楽とは何ですか?

音楽とは「空間を飾るもの」という言葉を聞いたことがあるんだけど、私はその言葉がとても好き。

 

ーあなたの夢を教えてください。

できるだけたくさんの人たちに、私が誇りに思う音楽とビジュアルを届け続けること。



 

*このインタビューは2022年5月14日に発売されたVI/NYL #006のために実施されました。

*写真は全てアーティストからの提供です。

 

■VI/NYL