バンクーバーで活動するPowfuことIsaiah Faberは、2020年に英シンガーbeabadoobeeの「Coffee」をサンプリングした曲「death bed (coffee for your head)」を発表すると瞬く間にSpotifyで10億再生以上を記録し、米コロンビアと契約を果たす。2021年にはカナダのグラミー賞とも言われるジュノー賞でBreakthrough Artist of the Yearにノミネートされ今最も注目されている若手の一人。
ー音楽を始めたきっかけは?
僕が小さい頃、父がFaber Driveというポップパンクバンドをやっていたんだよね。そのバンドを聴きながらドラムの叩き方を教えてもらっていて。それが自分で曲を作り始めるきっかけになったんだ。
ー自分の曲の中で今の気分でおすすめするなら?
最新曲の「sleeping on the floor」と「snowflake」かな。ヒップホップをベースにローファイとパンクのバイブスをミックスしたような曲で、歌詞やメロディー、全体的なフィーリングもすごく気に入っているよ。
ー音楽を作る上で大切にしていることは?
僕にとって最も重要なことはストーリーを語ること、それから意味のある歌詞を歌うこと。それに伴って美しいビートを作ることも、同じくらい重要だと思う。もちろんメロディーも重要だけどね。制作作業の中でも歌詞を書くのには一番時間がかかるんだ。特に僕は一度書いたような歌詞を再利用したり、他の人が言ったようなことと同じようなリリックを書くのは嫌いだから。そうやってとことん探求することになると、当然制作時間もそれだけかかってくるよね。
ー子供の頃のことを教えてください。
大人しくて2人の妹の面倒をよく見ていたよ。
ー若い頃の自分にアドバイスするとしたら?
あまり周りの人のことを気にせず、もっと冷静になること。
ーアーティスト名の由来を教えてください。
ただかっこいい響きで、短くて覚えやすいものを作りたかったんだ。
ーあなたにとって音楽とは何ですか?
僕には才能があると感じるし楽しくやっている。これはまさに神からの祝福だと思うよ。
ーあなたが影響を受けた音楽は?
Yellowcard、blink-182、Faber Drive、Simple Plan、Chiddy Bang、6 Dogs、G-Eazy、MadeinTYOなど。
ー初めて買った曲やアルバムは何でしたか?
KJ-52というフロリダのクリスチャンラッパーの曲だったね。見た目がカッコイイと思っただけなんだけどね(笑)
ー音楽をやっていて良かったと思うことは?
音楽によって人々に影響を与えられることと、自分自身も多くの愛を受け取れること。
ー最近気になっているアーティストは?
最近はメリーランド州のボルチモア市出身のシンガーCorbinとKanyeを聴いているよ。2人とも他の誰でもない自分自身の音楽をやっていて壮大なサウンドだった。
ー最近ハマっているものは?
テレビゲーム、スポーツ、音楽、友達に会うこと。
ー最近のベストニュースは?
ツアーに出られるようになったこと!
ー最近買ったもので気に入っているものは?
フィルムカメラだね。
ー最近興味があるものは?
YouTubeとかTikTokでドローイングのチュートリアルを観ることと、「ELDEN RING」っていうゲーム。
ー気になっている社会問題は?
Chris Rockを叩くWill Smith。
ーあなたの国の良いところは?
美しい山と、森があるところ。
ーコミュニケーションで大切にしていることは?
相手が話しているのをよく聞いて、それをちゃんと理解しようとすること。
ーストレス解消のためにしていることは?
祈る、歩く、読む、話す、そして誰かのために何か優しいことをするのが大切だね。
ー注目しているファッションブランドは?
Vans、ERASED PROJECT.、XLARGE。スケーター系のブランドが好き。
ー今はどんな音楽を作っていますか?
ローファイ・ヒップホップのビートと、パンク・ロックへの熱が冷めないんだ。この2つのジャンルをとことん突き詰めてマスターして、自分の好きなものを作っていきたいと思ってる。
ーあなたの夢は何ですか?
天国を見ること。
ー最新曲について教えてください。
最新曲の「sleeping on the floor」は自分で作曲してプロデュースしたんだけど、普段は自分でビートを作らないから、歌詞だけじゃなく曲も書くことができて我ながらクールだと思ったよ。悲しい雰囲気のあるチルなヒップホップ系の曲で、最後に盛り上がるコーラスを入れたのがポイント。鳥の話や鳥がどうやって空を飛ぶかということをフックにしたのもいいアイデアだったと思う。
ー今後の活動・リリース予定を教えてください。
5月末予定の初めての北米ツアー計画。僕と妻が住む家も探しているよ。あと最近新しい教会に入ったんだけど、僕と同じ年代の人がたくさんいてとてもわくわくしている。音楽に関しては毎週コンスタントに52枚のシングルをリリースすることを目標にしているんだ。
*このインタビューは2022年5月23日に発売されたVI/NYL #007のために実施されました。
*写真は全てアーティストからの提供です。
■VI/NYL